おむすびころりん

おむすびころりんのお話をします。
むかーしむかーしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

ある日、おじいさんは山へ木を切りに行くことにしました。行く前におばあさんがお弁当を作ってくれました。
山で一生懸命働いていると、いつの間にかお昼になっていました。

ちょうどお腹が減ってグーグー鳴ったので、おじいさんは、お弁当を食べようと思いました。
そしてお弁当箱を開けたときです。あらあら、中からおむすびがコロコロ転げて近くの穴に落っこちてしまいました。
「あー、わしの大事な昼ごはんが‥‥。」
おじいさんはがっかりしてしまいました。

しかしそのとき、穴の中から何か聞こえるではありませんか。
おむすびころりんすっとんとん
おむすびころりんすっとんとん
おじいさんは不思議に思って穴の中を覗いてみようとしました。
そのとき、おじいさんの足が滑って穴の中へすっとんとーん。落っこちてしまいました。

どれくらい経ったでしょうか。おじいさんが目を開けると
目の前にはネズミが一匹、二匹、三匹、百匹、千匹、たーくさんいるではありませんか。
「おじいさん、おむすびおいしかったです。ありがとう。お礼と言っては何ですが、僕達と一緒に遊んで行きませんか?」
おじいさんは「それではお言葉に甘えて楽しく遊んでいきましょうかね」と言って、
ねずみ達と歌って踊って食べて楽しく過ごしました。

いつの間にか夕方になり、空が赤く染まるのに気づいたおじいさんはねずみ達に言いました。
「おばあさんがお家で待っているので、そろそろ帰るとするよ。今日はありがとう」
そして、ねずみ達からもらったたくさんのご飯を持って、お家へ帰りましたとさ。
おしまい。