3びきのこぶた 【保育士実技試験対策】

3びきのこぶたのお話をします。

ある山に、おかあさんブタと子ブタの兄弟達3びきが住んでいました。

ある日、おかあさんブタは子ブタ達に言いました。

「みんな、大きくなったからこれからは自分の家を作って暮らしなさい」

一番大きいお兄さんブタは、すぐ休みたかったので簡単にワラで家を作りました。

二番目のお兄さんブタは隣に、少し時間をかけて木で家を作りました。

三番目の小さい弟ブタはそのまた隣に、長い時間をかけてレンガで家を作りました。

ある日、山から恐ろしいオオカミが下りてきました。

「ああ、腹が減った腹が減った。何か食い物はないか。

おや、あんなところに家があるぞ」

オオカミは一番大きいお兄さんブタの家の前に来ると、

思わず笑ってしまいました。

「こんな家があるか!」

そして、大きく息を吸って家に向かって吹き掛けると、

おやまあ、家はあっという間に吹き飛んでしまいました。

お兄さんブタは驚いたのなんの。

一目散に隣の、二番目のお兄さんブタの家に逃げ込みました。

オオカミは二番目のお兄さんブタの家の前に立つと、

先ほどと同じように大きく息を吸って家に吹き掛けました。

しかし、家は先ほどのようには動きません。

オオカミは、屋根に上るとドシンドシンと足を踏み鳴らしました。

すると、家はドンガラガッシャンと音をたてて崩れてしまいました。

お兄さんブタ達はガタガタ震えながら、

隣に住んでいた三番目の小さい弟ブタの家に逃げ込みました。

オオカミは三番目の小さい弟ブタの家の前に立つと、

大きく息を吸って家に吹き掛けました。

しかし、びくともしません。

オオカミは屋根に上がり足を踏み鳴らしましたが、これまたびくともしません。

オオカミは、屋根にあった煙突を見つけました。

「よし、ここから忍び込んでやろう。

中に入ったら三匹とも俺の胃袋に、こんにちはだ」

オオカミはソーッと煙突に入り、一目散に滑り降りました。

ドボンッ。

「あちちちちちー!」

オオカミが下りたのは、とても熱い鍋の中でした。

「助けてくれー!」

オオカミは鍋から飛び出し、命からがら山へ逃げていきました。

ブタ達は言いました。

「ありがとう。この家がなかったら僕達は食べられてしまうところだった」

「これからは、面倒くさがらず、丈夫な家を建てるよ」

「僕はお兄さん達が無事だったことがとてもうれしいよ」

おしまい。

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