おおきなかぶのお話をします。
むかしむかし、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
二人は大きな畑を持っていたので、甘くておいしいかぶを作ろうと、畑に種を蒔いて育てていました。
まいにち大事に育てていると、ある日、1株のおおきなかぶができました。
おじいさんはとても喜んでニッコリしました。
そして、足を踏ん張ってかぶを引き抜こうとしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
しかし、株は抜けません。
おじいさんはおばあさんを呼んできました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、それでもかぶは抜けません。
おばあさんは孫娘を呼んできました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、おばあさんを孫娘が引っぱって、それでもかぶは抜けません。
孫娘はいぬを呼んできました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、おばあさんを孫娘が引っぱって、孫娘をいぬが引っぱって、それでもかぶは抜けません。
いぬはねこを呼んできました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、おばあさんを孫娘が引っぱって、孫娘をいぬが引っぱって、いぬをねこが引っぱって、それでもかぶは抜けません。
ねこはねずみを呼んできました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、おばあさんを孫娘が引っぱって、孫娘をいぬが引っぱって、いぬをねこが引っぱって、ねこをねずみが引っぱりました。
と、突然、かぶはスポーンと音をたてて空に飛び上がりました。
おおきなかぶは、こうして皆で力を合わせて抜くことができましたとさ。
おしまい。
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